Italian Car Day
英国で出会うイタリア車の情熱─Brooklands Museum「Italian Car Day」
毎年5月、イギリス・サリー州ウェイブリッジにある Brooklands Museum(ブルックランズ博物館)では、イタリア車ファン必見のイベント「Italian Car Day」が開催されます。私もほぼ毎年訪れており、今回は2025年度の様子をご紹介。
色とりどりのイタリア車がずらりと並ぶ光景は、それだけで心が躍ります。名車たちが一堂に会するこの日は、博物館全体がまるで“走る芸術展”のような雰囲気に包まれます。

会場にはフェラーリ、ランチア、フィアット…そしてランボルギーニ、マセラティ、アルファロメオ、アバルトといった名だたるブランドが勢ぞろい!オーナーたちの愛情が注がれた車両を間近に見ることができ、その一台一台がまるで作品のようです。



特に目を引いたのは、鮮やかな黄色の ランチア・デルタ HPE HF。
日本には正規輸入されなかったため、国内ではまず出会えないモデルです。
クラシックカーに囲まれていても存在感抜群で、一際輝いていました。
その隣には赤い ランチア・フルヴィア・ザガート。
1960年代の名車で、日本にもごく少数ながら存在します。

飛行機を背景に並んでいた青や赤のハッチバックは、 フィアット・ウーノ(Fiat Uno)。
特に手前の ウーノ・ターボ i.e. は、80〜90年代のホットハッチを代表する一台です。
日本にも少数が並行輸入されましたが、今では非常に希少で、複数が揃う光景はイギリスならではのシーンでした。

「Italian Car Day」の魅力は、ただ車を眺めるだけではありません。
会場では、オーナーさんと来場者が自然に会話を交わしていて、レストアの苦労話や購入時のエピソードなど、イタリア車を通じた交流があちこちで広がっていました。
車好き同士の距離がぐっと近くなる、そんな空気感もこのイベントならでは。
開催場所のブルックランズ博物館は、世界初の常設サーキットとして知られる歴史あるスポット。
館内にはモータースポーツの歴史を物語るマシンや、航空機の展示も充実していて、車好きはもちろん、乗り物や歴史が好きな人にもたまらない空間です。


ちなみにチケットには、コンコルド体験やロンドンバス博物館の入場も含まれていて、博物館全体をじっくり楽しめるのも嬉しいポイント。
イタリア車の魅力と、英国モータースポーツの歴史が一度に味わえる贅沢な一日です。
日本はちょうどゴールデンウィークの時期なので、タイミングが合えば訪れやすい方もいるかもしれません。
気になった方は、ぜひイギリス旅行の合間に立ち寄ってみてくださいね。


アクセス情報
- 開催地:Brooklands Museum(ブルックランズ博物館)
- 住所:Brooklands Road, Weybridge, Surrey KT13 0QN, UK
- アクセス:ロンドン・ウォータールー駅から電車で約30分、Weybridge駅下車後、バスまたはタクシーで約10分
- 駐車場:あり(イベント当日は混雑するため早めの到着がおすすめ)
チケット情報
- 公式サイトから事前予約が可能
- 一部の特別展示や体験型イベント(走行デモや同乗体験など)は別途チケットが必要な場合あり
- 最新の料金・予約情報は Brooklands Museum公式サイト をチェック!