Fiat 500, New Ypsilon ブレーキフルード交換

クラッチフルードを交換したついでにブレーキフルードを交換しました!クラッチフルードは吸湿性があって容器を一度開けてしまうと段々劣化していくので、個人で使用する場合はなるべく使い切ってしまうのがいいんです。今回1L分を購入してクラッチとブレーキフルード両方交換して足りました。使用量はFiat 500 1.4とNew Ypsilon 0.9でほぼ変わらない感じでしょうか。Fiat500 1.4はリアブレーキがディスク式で、New Ypsilon 0.9はリアブレーキがドラム式で異なるんですけども。ちなみにFiat500 1.2はドラム式のリアブレーキです。

用意するものはブレーキフルード、ワンウェイバルブ付きチューブ、ブレーキキャリパーあるいはドラムシリンダーのブリーダープラグに合うスパナ(確か8㎜や11㎜等)が必要です。たぶんリフトアップをしなくても何とか作業が出来るかと思いますが、カーランプあるいはジャッキアップしてタイヤを外して作業する方がブリーダープラグへのアクセスが楽かと思います。ブレーキマスターシリンダは安全のため2系統のラインがあって、左後と右前、右後と左前が別系統になっています。このために正しいブレーキブリーディングの順序があって、それは左後、右前、右後、左前となっているのですけども、ブレーキライン内にエアが混入していないような今回の単純なフルード交換の場合はどこから始めても大差がないです。今回は両車共に前後のタイヤローテーションもしたかったので、片側をジャッキでリフトアップしてアクスルスタンドで前後を浮かせて、タイヤを外して片側ずつブレーキフルードの交換をしました。

ジャッキアップする場合、まずはタイヤのホイールボルトを緩めて、リフトアップ後に簡単に緩められるようにしておきます。ジャッキアップしない側のリアタイヤにタイヤ止めをしておきます。次にジャッキアップする側のフロント側をジャッキアップしてアクスルスタンドで支えて、リア側をジャッキアップしてアクスルスタンドで支えます。ここまですると、車体が十分安定するので、前後のタイヤを取り外せます。

準備が整えば、ボンネットを開けてブレーキリザーバータンクを蓋を開けて、スポイトかサイフォン効果を利用してできるだけリザーバーから古いフルードを抜いておきます。

そういえばSNSで見たのですが、プッシュ式シャンプーボトル等の吸い上げ部を利用するのもありかと思います!できる限り古いフルードをリザーバーから抜いたら、次に新しいフルードを注ぎ込みます。そこまでできたら、リアブレーキのキャリパーあるいはドラムシリンダーのブリーダープラグにワンウェイバルブ付きのチューブを接続して、ペットボトルやオイルドレーンパン等の何か容器に流れ出るようにして、ブリーダープラグを緩めます。

下の画像はNew Ypsilonのリアドラムブレーキを上から撮ってます。

ブリーダープラグを緩めると、チューブ内にブレーキフルードが少しずつ自然に流れいくはずです。この自然に流出するのを待つのもありなんですけども時間が掛かるので、運転席に回ってブレーキペダルを踏む方が早いです。ブレーキペダルを4、5回程度踏みつつ、リザーバーの液位を確認して継ぎ足す、を繰り返してチューブ内に排出されるフルードが新しいものに変わっていることが確認できれば、1つのブレーキのブリーディングが完了です!あとはブリーダープラグを外して、フロント側のキャリパーで同様の作業を進めます。リア側はブレーキマスターからラインが長めなのと、ブレーキ圧が弱めなので、フロント側に比べて排出がゆっくりです。フロント側は1回のブレーキペダル踏みで結構な量が排出されるので、ブレーキペダルの踏み回数に注意して、リザーバーが空になってラインにエアが混入しないよう十分気を付けて下さい。下の画像はFiat500 1.4のフロントブレーキです。

下の画像はNew Ypsilonのフロントブレーキです。

無事に片側が終われば、思いっきりブレーキペダルを踏みこんで、交換した側のブリーダープラグから漏れがないことを確認します。漏れがあった場合はブリーダープラグを少し増し締めして、また確認しましょう。なお、エンジンが掛かってるときの方がブレーキブースターでブレーキ圧がより高くなるので、心配な場合はギアがニュートラルであることを確認してから、エンジンを掛けてブレーキを思いっきり踏んで確認するのがいいかもです。漏れがないことを確認して片側が無事に終わればタイヤを装着して浮かした側を下ろします。反対側に回って、同様のことを反対側で実施します。両側が無事に終われば、リザーバーの液位がMIN-MAXの間になるよう調整して、リザーバーを蓋を締めて作業終了です!

New Ypsilonの作業時には、片側ずつエンジン掛けて漏れのテストをせずに、両側終わってタイヤを装着して、地面に下ろしてから実施しました。フロント側は全然大丈夫だったのですが、リアドラムの方は少し漏れが確認されたので、後ろから寝転がってドラムシリンダーのブリーダープラグを増し締めしました。

最初はリフトアップせずに作業しようと思ってたんですけども、Fiat500 1.4の左後にマフラーのタイコがあって、ブリーダープラグへのアクセスがかなり厳しい状況だったので、そのまま作業するのを断念しました。あと、以前どこかで作業した際に左後のブリーダープラグを痛めてしまったようで、ネジ径が他と異なるものが付いていて緩めるのがかなり大変だったってのもありました。サイドブレーキもちょっと渋いので、リアキャリパーを一度取り外してOHするのもありかなーって思ってますが、新品がまだ十分手に入るので、交換もありかなって思ってます。前後共にキャリパーの錆があるので、時間があれば錆取りして再塗装もありかなって思ってます。ちなみにTwinairの車はリアマフラーのタイコがないので、左後の作業性がめっちゃいいです!ついでにリアマフラーのステーが錆さびになってないかを確認しておきましょう。

作業の手法自体はどの車にも適用できるのですが、1990年前後のフィアット、ランチア、アルファロメオ車はリアメンバーにあるロードセンシングバルブにもブリーダープラグがあるかと思うので、その場合はここからも忘れずにブリーディングしましょう。私の限られた経験ではデルタHF4WD以降が該当します。ブレーキ時にリアの荷重が減るのですが、リアがロックしないよう、ロードセンシングバルブがリアサスペンションの上下で前後のブレーキ圧を調整します。下記画像のように後ろから覗けば、リアサスペンションアームからリンク機構でロードセンシングバルブに接続されているのがわかるはずです。そういえばこの画像を探してて思い出したんですけど、その当時このバルブが固着してて全然動作してなかったようです。どうして気づいたかは覚えてないのですが、とにかく中身を分解してグリスアップすれば復活しました。なお、L.SPARESでは新品を販売しています。

話は戻って、今回は片側だけ浮かしてブレーキフルード交換作業を進めたのですが、タイヤローテーション、タイヤに何か刺さったりしてないか等の状態確認、前後ブレーキの状況確認およびブレーキクリーナーでの掃除も進められてとても有意義でした。特にドラムブレーキは外側からだとブレーキシューとドラムの減り具合がわからないので、こんな機会にドラムを外して確認してみるのもありです。下の画像はNew Ypsilonのドラムブレーキですが、ブレーキシューはまだ厚みがあってドラム側もあまり段差がなく、まだ当分交換無しで行けそうです。

時間がある人はホイール内側のクリーニングもできますよね。なお、前後のタイヤをローテーションした場合は、タイヤ空気圧をちゃんと調整しましょう。ブレーキフルード交換後はブレーキがかっちり効く感じで満足です。2年ごとの交換で何とかなると思うので車検の際にブレーキフルード交換がいいかもです。ちなみにブレーキフルードテスターというのもあって、実際買ってみたのですが、また試してないのでまた機会があればご紹介しようと思います。

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