エアフィルター交換(Fiat 500 & New Ypsilon)
エアフィルターはエンジン内へのゴミの侵入を防ぐべく、エアクリーナーボックスの中に入っています。どの車も大体、空気取り入れのパイプがエアクリーナーボックスに繋がっていて、空気を取り入れた後にエアフィルターで集塵してエンジン側へ綺麗な空気を送るようになっています。エアフィルターの見た目はそんなに汚れてるように見えないかもですけども、フィルターの目が粉塵で詰まると吸気効率が下がってエンジン出力に影響する可能性がありますので、メーカー推奨交換目安として2~3万キロまたは2年ごと(1.2, 1.4NA)、3万キロまたは2年ごと(0.9Twinair)という感じで適度に交換するのが良いかと思います。エアクリーナーボックスはボンネットを開けるとエンジンの上に乗っかっている一番大きなプラスティックの箱みたいな部品です。下図で一番上が1.2、真ん中が1.4、一番下が0.9Twinairです。



エアフィルターの交換は比較的簡単でジャッキアップする必要もなく、ちょっとした工具があれば対応できるかと思います。何か整備をやってみたいというときに手始めにやってみるのに一番適している感じがします。ただ、後述する落とし穴があるかもですので注意して下さいね。エアフィルター交換をするにあたって、基本的にはエアクリーナーボックスを完全に外すか、外さずに作業を進めるかなのですけども、外した方が後々簡単ではと思うのと整備の幅が広がるので、ここでは外す場合についてご紹介します。
エアクリーナーボックスの外し方なのですが、まずは空気取り入れ口パイプをエアクリーナボックスから外すか、あるいは空気取り入れ口パイプを車体側へ固定しているブラケットのネジを外します。上の図で3台ともエアクリーナーボックスの右下側にパイプが接続されているのがわかると思いますが、そのパイプが空気取り入れ口のパイプです。その後でエアクリーナーボックスを固定しているボルト(10㎜)を2本(1.2と0.9twinair)、あるいは3本(1.4)取り外します。1.2の場合、次にエアクリーナーボックスを上側へ引っ張れば抜けるはずです。ただ、エアクリーナーボックス奥側に1本ホースが付いているので注意して下さい。1.4はエンジン側へ繋がるエアダクト(画像でエアクリーナーボックス右側)、0.9twinairはタービン側へ繋がるエアダクト(画像でエアクリーナーボックス左下側)のホースクリップを外します。このホースクリップはマイナスドライバーで取り外しは簡単ですがはめ込みが面倒なので、ホースバンドクリッププライヤーという工具を買って使うのが楽かと思います。あとはエアクリーナーボックスを揺すりながらエアダクトを取れば、無事にエアクリーナーボックスが外れます!
1.2と1.4のエアクリーナーボックスは上下3本ずつ、計6本のタッピングスクリュー(8㎜)を外せばエアフィルターが取り出せます。なお、このスクリューは完全に取り外す必要がなく、グラグラで前後に動くようになれば外れています。


0.9Twinairはエアクリーナーボックスを裏返すと6本のタッピングスクリュー(8㎜)がありますので、それを取り外すとエアフィルターが取り出せます。


あとは新品のエアフィルターを取り付けてもとに戻すだけなのですけども、エアクリーナーボックスにゴミが溜まってたりしたら掃除しておきましょう。なお、エアフィルターには向きがありますので、取り外した部品がどちら向きに付いていたかを画像等に撮っておくと確実かと思います。ただ、空気の流れの向きがエアフィルターに書いてあるはずなので、空気取り入れ口パイプに近い方から遠い方へ流れると考えれば間違いはないです。とにかく逆向きには取付けできなかったはずなので、向きが間違っていたら必ず気が付くはずです。あとはエアクリーナーボックスの6本のタッピングスクリューを締めて、エアクリーナーボックスを戻してボルトで固定して、最後に空気取り入れ口パイプの固定ネジを締めれば作業終了です!なお、エアクリーナーボックスのタッピングスクリューの締め込みはラチェットで思いっきりやると後々困る可能性があるので、ドライバーハンドルでしっかり締める、くらいで十分です。
エアフィルター交換作業自体はとても簡単なのですが、今回実はめっちゃ困りました。エアクリーナーボックスのタッピングスクリューがとても錆びて固着していて、2本がボルトの頭を舐めて取り外せず、金鋸でスリットを作って1本は外れたものの、もう1本は折れました。。


折れた方はドリルである程度削ってから、もともと反対側に開いている穴を利用してチゼルで打ち戻して抜きました。。錆が進行してるとネジ部分が固着して固いのに加えて、錆びたボルト頭が脆くてすぐ壊れてしまう、そんなことがあります。整備経験の浅い方はタッピングスクリューの錆具合を見て、進退を見極めましょう。L.SPARESでは対策品としてトルクススクリューのものを販売していますので、ボルトの頭がちょっと丸くなって滑ってるなーって思う場合は交換をお勧め致します。下図は1.4での対策トルクススクリューの取付け例です。なお、純正品はエアクリーナーボックスアッセンブリで部品設定されているので、タッピングスクリューだけで入手できないのでした。

エアフィルター交換は整備経験が浅い場合でも比較的やってみることができるかと思います。ただ、エアクリーナーボックスのスクリューが錆びてる場合があるかも知れませんので注意して進めて下さいね。初めて何かを試すときは一気に進めようとせず、少し進めて一度戻してまた時間あるときにまた少し進めてという感じだと、少しずつ手馴れて行くのではと思います。何か始めたいと思う場合、一度はやってみましょう!ただある程度工具を揃えて下さいね。
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