フロントバンパー&インナーフェンダーの取り外し&補修(Fiat 500 2008、Chrysler New Ypsilon 2011)

Fiat 500 1.4 Sportですが色々と作業が進んで安定して乗れるようになりまして結構普通に乗れるかもって思ってたんですが、暑くなってきた2026年の夏頃、駐車スペースのフロントバンパー左下側に何やら液漏れがありまして。ああー、これはラジエターからクーラントが漏れてるなーって思って下から確認したら、間違いなくそうでした。。そんな訳でフロントバンパーを外す必要が出たので、その外し方をご紹介するように致します。あと、右側ヘッドライト下のバンパーのつなぎ目部分が下図のように浮いている感じなので、これも補修しようと思いました。

Chrysler Ypsilonの方はオプションの縦列駐車ハンドル操作を自動でやってくれるマジックパーキングという機能が付いてるのですが、フロントバンパーにもパーキングセンサーが取り付けられていて、最近接触不良と思われる原因からパーキングセンサーとして誤作動してる感じがあったので、一度カプラーを抜き差ししてみるかとフロントバンパーを外すことにしました。

両車種ともシャシーを共通しているだけあって、基本的にフロントバンパーとタイヤインナーフェンダーの取付けはとても良く似ています。フロントバンパーは上下側からそれぞれ数か所のトルクスボルトで固定されています。あと、左右サイド側それぞれがトルクスボルトで固定されていて、加えてインナーフェンダーとタッピングスクリューで固定されています。Fiat500で使われているトルクスボルトはすべて同じサイズなのですが、New YpsilonはT55のかなり大きなトルクスボルトを上下側に使っていて、しかも上と下で下図のようにちょっと座の形が違うので注意です。ちなみに左右サイド側のトルクスボルトはFiat500と共通サイズでT30のボルトになっています。

インナーフェンダーを外さなくてもステアリングを右左に切ってそれぞれのタイヤ前方のスペースを確保して作業すれば、たぶんフロントバンパーを問題なく外せるかと思います。今回Fiat 500 1.4はラジエター交換作業とインナーフェンダーの取り外し補修のためだったので、ジャッキアップしてタイヤを外して作業を進めました。Chrysler New Ypsilonの方はサスペンショントップマウントの交換作業の途中のついでにパーキングセンサーを確認してみようと思ったので、これまたジャッキアップしてタイヤを外して作業を進めました。

作業自体はまずフロントバンパー下側のトルクスボルトを外して、左右インナーフェンダーを友締めしているタッピングスクリューを外します。インナーフェンダーを取り外さない場合は、フロントバンパー下側左右のタッピングスクリューを外すと、インナーフェンダーをめくることが出来て、バンパー内側へのアクセスを確保できます。そうしてから、フロントバンパー左右をフェンダーに固定しているトルクスボルトを外します。最後にバンパー上側のトルクスボルトを取り外します。今回は下側、左右、上側の順番でフロントバンパーを固定しているボルトやスクリューを外しましたけども、基本的に外す順番はどこから進めても大丈夫です。すべてのボルトやスクリューを外すと、かなりぶらぶらするような感じになりますけども、フロントバンパー左右がフェンダー側の樹脂ブラケットにはめ込まれて固定されているので、ポロっと簡単に取れないです。フロントバンパーを外す前に、Fiat500の場合は左右デイライトのコネクタ(下図の緑色)を外すのと、フォグランプ装着車の場合はフロントバンパー左下の裏側にコネクタ(下図で緑色のコネクタの左下にあるやつ)があるので、これを外してください。なお、右フォグランプは左フォグランプからのハーネスで電源供給されるので、車体右側には接続コネクターがないです。

New Ypsilonの場合、デイライトはヘッドライトに内臓されているので、フォグランプのみFiat500同様に車体左側にあるコネクターを外します。なお、フロントにパーキングセンサーが付いている場合は、これも車体左側にコネクターが1つあるので外します。このコネクタ、外し方がパッと見よくわからないのですけども、まずはコネクタ上部の黄色のロックを外して、それから灰色のコネクタ外周を上側へスライドさせると簡単に外れます。New Ypsilonはフォグランプが付いてないのですけども、下図にあるようにコネクタはハーネスに接続されているので、後付けが出来るようです。Fiat500でフォグランプがない車も同様にフォグランプを後付けできるようです。

ここまで準備できれば、あとは左右フェンダーにはめ込まれている部分を片側ずつ外します。一番簡単な方法としてはフロントバンパー左右の端っこを持って外側へ引っ張るという方法ですが、古くなってくるとフロントバンパーのはめ込み部分に損傷が出ます。ですので、フェンダー裏側からドライバー等を使って、フロントパンバーのはめ込み部を外側へ押し出して外すのをお勧めします。下図はフロントバンパー左右のフェンダーへの固定部分ですけども、ネジが見える下側からフロントバンパーのはめ込み部分が始まっています。

フロントバンパーのはめ込み部分が外れると下記のような感じになります。

両側のフロントバンパーはめ込み部分を左右共に外してから、あとはフロントバンパー上側を持ち上げてゆっくり前にずらすと簡単にフロントバンパーが外れます。

New Ypsilonも同様なのですけども、フェンダーへのはめ込み部分がヘッドライト下側と上側にあって、上側を外すのがちょっと面倒です。まずはヘッドライト下側にある左右フロントバンパーはめ込み部を外側に外します。

それからヘッドライト上側フロントバンパーはめ込み部を外すのですが、ドライバーを下図のように差し込んで上下に少しこじると簡単に外れるかと思います。外す前の画像と外れた画像で左右が異なるのでわかりにくいかもですけども。ちなみにこの接続部付近にクリップがあるのですが、これはヘッドライトとフェンダーを固定しているだけでフロントバンパーの取付けには関係ないので、このクリップを外す必要はないです。

あとはFiat500同様、フロントバンパーの上側を持って、ゆっくり前側へずらすとフロントバンパーが簡単に外れます。

タイヤのインナーフェンダーを取り外す場合は、固定してあるボルト、ナット、タッピングスクリューを外してから、まずはインナーフェンダーのスタッドボルトが出ているところを浮かせて穴から外します。その後で奥側へインナーフェンダーをずらせば、比較的簡単に外れるかと思います。サスペンションストラット等を外す必要は全然ありません。

今回、Fiat500の方はフロントバンパー左右のフェンダーはめ込み部に割れや欠けがあり、インナーフェンダーが派手に割れてました。冒頭の画像のフロントバンパーの浮きはフェンダー側ブラケットが折れていたのではなくて、フロントバンパー右側のはめ込み部が一部欠けていました。。

欠けてない左側は下記のような感じです。既に四角の穴の端に割れが出てました。

あと、フロントバンパー左右端のトルクスボルト固定部分で割れがあり穴部分も欠けていました。

インナーフェンダーは左右ともに結構割れてました。

これらの割れや欠けをステンメッシュを使ってコテを使って補修しました。バンパーの材質はポリプロピレン(PP)が主材料なので補修用PP材も使いました。補修はまずステンメッシュを適当な大きさにはさみで切って、あとは割れている部分にコテで押し付けて埋め込みます。そのあと、上から補修用PP材をコテを使って盛る、そんな感じです。強度が必要そうなところはステンメッシュを両側から埋め込みました。あと、割れそうなところもステンメッシュを埋め込んで補強しておきました。

New Ypsilonもフロントバンパー左右のトルクスボルト固定部分やインナーフェンダー固定用リブに欠けがあったので、それも補修しました。 New Ypsilonの方は穴部分に切り欠きがあり、トルクスボルトを完全に外さなくても左右のはめ込み部分が外せるようになっているようです。補修した樹脂部分の見た目はそこそこですけども全然見えないところなので、強度が出てれば十分かと思います。

さてさて、フロントバンパーの組み付けは取り外しの逆の順序で進めれば大丈夫です。まずはフロントバンパーの上側を車体側にひっかけて、フロントバンパー左右のはめ込み部を手でグっと押せば簡単に入って、その後はポロっと外れる心配がないのでひとつずつボルトやスクリューで止めていけばおしまいです!

今回、両車種のフロントバンパーを脱着してみたのですが、デルタとは違ってまだまだ樹脂の粘りがあるのと基本的に面構造になっているので、扱いが随分楽だなーってい感じでした。ただ、フロントバンパー左右のはめ込み部分は外す時に無理な力をかけると割れてしまうようで、外す時には注意深く行うのがいいと思います。あと、New Ypsilonは全然問題なかったのですが、Fiat500の方は錆がかなり回っていて、バンパーを固定するトルクスボルトが3本(2本はバンパー左右を固定するやつ、あと下側1本)が折れました。。インナーフェンダーを固定しているタッピングスクリューもプラスの頭がなめて外すのにとても苦労しました。あと、インナーフェンダー前側の固定で金属ナットがあるのですが、これが固着しててスタッドが折れました。。かなり注意深く力を掛けながらやったのですが錆の固着は本当にすごくて、マジか!って感じであっさり折れました。。樹脂が絡んでるのでバーナーであぶる方法は使えないので、電動工具を使わず本当に注意して緩めることをお勧めします、とくにバンパー左右と下側、インナーフェンダーの前側ナット。ボルトが折れるとかなりやっかいで、基本ドリルで除去してタップを立てるしか方法がなく、今回はリカバリーにとても時間を費やしました。インナーフェンダーのスタッド折れはまた対応する予定です。この経験から、L.SPARESではバンパー固定用のトルクスボルト、インナーフェンダー固定用のタッピングスクリューやクリップナットをラインナップするように準備しています。

あとですね、ストラットの奥の車体部に皿のようになっている部分(下図のブレーキパイプの下側らへん)があって、一応水抜きの穴が前側についてるのですけども、ここに砂がてんこ盛りになってました。New Ypsilonの方は大丈夫だったのですが、Fiat500の方は皿の中部分の塗装が痛んで錆が出てました。。

とにかくKurustの錆転化剤を塗って応急処置にて対応したのですが、後に塗装保護をする予定です。ずっと放置すると錆でボロボロになりそうなので、一度確認してみることをお勧めします。この部分の確認はインナーフェンダーを外す必要がないのですけども、ジャッキアップしないとアクセスが難しいかと思います。

色々とありましたけども、一度フロントバンパーの脱着をやってみてよかったと思っています!冒頭画像のヘッドライト下のフロントバンパーの浮きはちゃんと直ってうれしかったです。また詳細は後日書きますけどもラジエター交換も無事に完遂できました!ラジエターやACコンデンサーの状態点検や交換等するためにはフロントバンパーの脱着が必須になります。あと、ヘッドライト交換するときもですよね。 Chrysler New Ypsilonの場合はLancia化でグリル交換するときにフロントバンパー脱着は必須です。なお、うちのFiat500の場合、フロントメンバーに錆がところどころ見つかったので、錆取り&錆転化して黒塗装が出来たのがとてもよかったです。New Ypsilonの方は後付けでフォグランプの取付けを試してみようかなって思っています。あと、ステンメッシュとコテでの樹脂部品の補修は作業が楽しくなかなかいけてるのでお勧めですよ。デルタのバンパー補修でもこの方法が十分使えるように思います。デルタのフロントバンパー補修でホットホッチキスも使ってみて思うのは、広範囲の割れでバンパーのように樹脂に厚みがある場合はホットホッチキスやステンメッシュ&コテ、今回のように局所的な場合やインナーフェンダーのような樹脂厚みが薄目の場合はステンメッシュ&コテがいいのかな、という感じに思います。

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