Fiat500 MTのクラッチフルード交換
Fiat 500の右ハンドルMT車はクラッチ操作が油圧式になっていて、クラッチペダル奥にマスターシリンダがあってクラッチレバー側にスレーブシリンダが付いてます。多くの車の場合、クラッチラインとブレーキラインはリザーバータンクを共有して1つだけあるのですけど、1.2と1.4はクラッチラインとブレーキラインで別々のリザーバータンクが付いてます。なお、ツインエアとマルチジェットは共通リザーバーになっています。左ハンドルMT車の1.2と1.4は油圧式じゃなくてワイヤー式でシンプルな構造なのですが、クラッチの減りと共に長さの調整が必要になります。
さてさて、Fiat500 1.4 Sportのクラッチなんですけど、エンジンが温まるとペダルの戻りが悪くなってキーキー音が鳴るので、まずはフルードのチェックしなきゃってリザーバーを開けると明らかに要フルード交換って感じでした。クラッチフルードはDOT3推奨なんですけども、ブレーキフルードはDOT4なのでできれば共用するのがいいなって思って、今回のクラッチフルード交換にDOT4を使うことにしました。DOT4はDOT3の上位互換で普通にDOT3の代わりに使えるのですが、DOT3は吸湿性が低いので持ちはいいかと思います。ただ、DOT4ブレーキフルードは大体2年で要交換になるので、1Lあればクラッチとブレーキラインの両方のフルード交換ができるし、まあいっかって感じです。
クラッチフルード交換はスレーブシリンダのブリーダープラグを通して行うのですが、スレーブシリンダがバッテリーの下にあって、そのままではアクセスできません。そこで、バッテリーとバッテリートレイを取り外す必要があります。まずはバッテリーの両端子を外して(必ずマイナスからですよ!)、バッテリーホルダーのナットを外して、バッテリー本体を取り出します。

バッテリートレイは2本のボルトと底部のナットで車体に固定されているので、それらを外します。エンジンECUがバッテリートレイにネジ止めされているのですけども、これはそのままでも大丈夫です。ECUのハーネスを外して、バッテリートレイに固定されているハーネス固定用のクリップを全部外せば、無事にバッテリートレイが取り出せます!

バッテリートレイは結構さびさびになってるかと思うので、時間があれば再塗装するのがいいのですけど、今回は時間がなくてとにかく簡単に錆止めしたかったので、エンジンECUを外してWD40の潤滑スプレーを全体に振っておきました。

バッテリートレイが無事に取り出せると、ギアボックス上部に固定されているスレーブシリンダが簡単に見つかります。スレーブシリンダの後ろ側に六角レンチで回せるキャップボルトとブリード用プラグがあります。ブリード用プラグのゴムキャップを外して、ワンウェイバルブ付きのチューブを接続して、六角レンチでキャップボルトを90°以上緩めます。なお、キャップボルトの緩める角度はフルードの排出状況を見ながらて適当に調整する必要があります。

ブリーディングを行う前に、リザーバータンクの蓋を開けて、スポイト等で古いフルードを先に排出するのがおすすめです。この後で新しいフルードをタンク一杯にしてから、ブリーディングを始めます。あるいは適当にブリーディングして液量が減ってから、綺麗なウエス等で残りを吸い取って新しいフルードで一杯にするのもありです。ブリーディングはクラッチペダルを何回も踏みこむだけなんですが、最初適当に軽くバンバン数回蹴ってから、奥まで踏み込むのがいいかと思います。クラッチペダルを踏む回数は3、4回ぐらいで一度リザーバーの液量を確認しつつ、新しいフルードを継ぎだし、またクラッチペダルを踏む、これらを繰り返します。クラッチの踏む回数が多すぎてリザーバーを空にしてしまうと、エア抜きに時間が掛かるので注意が必要です。排出されるフルードが綺麗なものに置き換わったら、キャップボルトを締めて終わりです!バッテリーを組み直す前に、まずはクラッチを何回か踏んでフィーリングを確認するのがおすすめです。心配な人はスレーブシリンダの動きを携帯で動画撮影するのもありかと思います。問題がなければ、あとはバッテリーを組み直して、エンジンを掛けて動作確認して終わりです。なお、ジャッキアップしなくても大丈夫ですけど、今回はカースロープを使ってエンジンアンダーカバーを外して、下からもアクセスできるようにして作業しました。

実際は色々ありまして、リザーバーにフルードを継ぎ足すのに、横着して漏斗を使わずやると、周りにこぼしちゃいました。フルードは塗装への浸食性があるのでブレーキクリーナーで掃除してから、こぼしても大丈夫なようにリザーバータンク下にウエスをおいて作業を続けました。あと、持ってるワンウェイバルブの必要圧が高いのか、あまりチューブ側に流れず、どちらかと言えば緩めたキャップボルトの隙間からフルードが漏れ出していて、車体下部にオイル受けトレイを置いて対応しました。色々なプロフェッショナルツールがありますが、とりあえず一般工具の他に、DOT3 or 4のフルード250ml、漏斗、ワンウェイバルブ付きホースがあれば、何とか個人で対応できるかと思います。
クラッチフルード交換をしたのちはクラッチの踏む感じと戻りが改善されて、キーキー音もマシになったので様子見って感じです。一応、スレーブシリンダーを入手しておいたので、また状況に応じて交換を進めようと思っています。最悪の場合はクラッチ交換なんですけど、今のところエンジン回ってるときにシャカシャカ鳴ってないので様子見かな。
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