ラジエターサブタンクの交換(Fiat500 1.4, Lancia/Chrysler New Ypsilon 0.9 Twinair)

Fiat500 1.4 2008とChrysler New Ypsilon 0.9 Twinairのラジエターサブタンクを交換しました。Fiat500 1.4はラジエターサブタンクのリターンパイプの部分が折れてしまってて、引き取った時にエポキシ接着剤とアルミテープで補修してあったんですが、そのままでは心もとないなぁって思って。

New Ypsilonの方は昨年秋からリザーバー上部にあるリターンホースのところから少し漏れてるのが見つかって、詳細を確認せずにホースバンドを追加して応急処置でしのいでたんですが、暖かくなってはやり少量の漏れが再発してました。

両車ともに運転してるだけでは何も問題がなくそのまま乗れちゃうのですが、パイプが知らない間に完全に折れてしまうと冷却水不足に繋がってオーバーヒートになり、最悪ヘッドガスケットが抜ける可能性がありました。さて、実際にラジエターサブタンクの上部リターンパイプを外してみると、Fiat500 1.4の方は完全に折れていました。。

New Ypsilonの方は下の画像でちょっとわかりにくいのですけども、画像の下側のパイプ表面にひびが入ってました。。

New Ypsilonの方は補修ができないこともないんですけども、今後の安心度を考えて両車ともに新品サブタンクへ交換することにしました。よくある破損事例として、サブタンクの上下のつなぎ目が割れて冷却水漏れが起こる場合も多いようです。今田がFiat500C 1.4に乗っていた時に割れが生じて困ったけど、何とか事なきを得て新品に交換したと聞いています。

さて、サブタンクを交換する際に一番思うことは、冷却水を抜かずに何とか交換できればいいなって。冷却水の交換時期なら全然問題ないんですけど、可能ならば冷却水はそのまま使えるといいし交換後のエア抜きはひと手間掛かりますし。で、今回試してみたんですけども、両車ともに冷却水を抜かず最後にちょっと足すくらいで無事に交換できました!

準備するものなんですけども、交換用のサブタンクと工具くらいでしょうか。ホースクリッププライヤーは必須です。車体のリフトアップは必要ないです。ただ、エンジンが確実に冷えていることを確認してから始めないと、熱い冷却水が噴出してやけどを負う可能性がありますので注意してください!作業順序は両車ともに同じパターンです。下図のエンジンルーム状況が似たようなものなら、Fiat500やパンダのTwinairも同様の手順で行けるはずです。

まずはラジエターサブタンクを車体に固定しているボルト1本を外します。次にサブタンク上部に接続されてるリターン用ホースを取り外します。後はサブタンク下側に接続されている供給側ホースを外して交換すればいいのですが、これを外すとサブタンク内の冷却水がすべて流れ出てしまいます。そこで、まずは供給側ホースのホースクリップを外して、ついでにラジエター付近で固定されているホースクリップも外しておきます。こうすることで、サブタンクをラジエター側に動かしながら、高い位置に持ってこれます。

古いサブタンクがある程度自由に動かせるようになったら、新サブタンクのラジエターキャップを外し、とにかく可能な限り旧タンクから新タンクへ冷却水を移し流し入れます。この時に新サブタンクは下側供給側パイプから流れ出てしまうので、タンク角度を工夫してください!ゴムキャップ等があるなら蓋をすると簡単かもです。可能な限り冷却水を移し変えたら、新サブタンクのラジエターキャップを締めてから冷却水がこぼれ出ない角度でどこかに置いて、旧サブタンクを高い位置で保持しながら下部の供給側ホースを取り外します。この時点でまだ古いサブタンクに冷却水が残ってますので、こぼさないようしながらどこかへ移動しておきましょう。

外したホースを高い位置で保持しておけば冷却水はこぼれ出ず、その状態で新サブタンクの供給側パイプに供給側ホースを接続します。

ここまでうまく行ったら一安心、新サブタンクを元の位置に戻して、リターン側ホースを接続しましょう。それから古いサブタンクに残ってる冷却水をすべて新サブタンクへ注ぎ込みます。ホースクリップは最後で大丈夫なのですが、肝心なのは取り外した供給側ホースクリップをホース側に残しておかないと今までの苦労が水の泡になります!とにかく、供給側とリターン側のホースクリップをしっかり締めて、あとはサブタンクの車体への固定用ボルトを1本締めて元通りです。最後に冷却水のレベルを確認して、MAX-MINの範囲になるように水道水を少し補充して作業完了です!

本作業自体はあまり難しいところはないような気がします。Twinairはスペースがあまりなく供給側ホースの長さの余裕も少なく、サブタンクの取り回しにちょっと工夫がいる感じです。あと、Twinairのサブタンク上部にあるホースクリップを外すのがちょっと面倒だった気がします。とくに問題もなく、両車の作業を無事に終えることができました。

エンジンルーム開けてサブタンク周りの異変に気付いてから交換でも何とかなるかもですが、ラジエターサブタンクが気づかないうちに壊れると困ることになるので、10年くらい経ったら冷却水の交換時期に合わせて事前にサブタンクも交換するのがいいかもです。あと、サブタンク上部のリターンホースはエンジン側(サーモスタットやタービン)から来てて、エンジン側振動がリターンホースを通してサブタンクに伝わるので、リターンホースが余裕ある長さになってるかを確認した方がいいかもです。なお、Fiat500、YとかNew Ypsilon、パンダも1.2Lエンジン車はラジエターサブタンクがラジエターと一体化されていて、サブタンクから漏れがあるかなぁとか気にする必要はないので安心ですよね。アバルト500/595もFiat500 1.4と同じ形のラジエターサブタンクが付いてるんですが、スペースがかなり厳しそうで、冷却水の移し替えをする場合は、長めのホースを使ってサイフォン効果を利用するのが一番簡単かと思います。ただ、移し替えた後で新タンクに冷却水をこぼさず保持したまま、サブタンク交換できるかどうかは実車で確認したことがないので不明です。

デルタのサブタンクが2つに割れるという事例は聞いたことがないのですが、よくある破損事例としては、タンクキャップの口金部が金属疲労で壊れてしまってラジエターキャップが締められなくなることがありました。。デルタはスペースが厳しくて供給側ホースの長さもギリギリだった記憶がありまして、冷却水の移し替えしてサブタンクを交換するのは難しい気がします。随分前に交換したときは冷却水ドバーってやってしまったかと思います。画像が残ってるかわからないのですが、また探して関連画像が見つかったら記事にしてみます。

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