エンジンオイル交換

エンジンオイル交換は定期的にして下さい!巷には何キロで交換するべきか等色々な話がありますが、各車両の走行状況によってエンジンオイルの劣化は変わってくるかと思います。例えばサーキット走行のように高回転を保持したような運転でエンジンが高温にさらされる時間が長ければ、エンジンオイルの劣化が進みますよね。通常の日常使いの場合は、ユーザーハンドブックに記載されているメーカーが推奨している交換サイクルが一つの目安かと思います。私のデルタの場合、乗る機会が減ってるので、適当なんですが2年ごとの車検時に交換という感じでしょうか。日常使いのNew Ypsilon 0.9Twinairは、ユーザーハンドブックによると1年毎あるいは約15,000km毎ということなのですが、実際のところは1年毎にオイルフィルター共に交換しています。Fiat500 1.4 Sports 2008は、オイルレベルゲージでオイルの状態を確認する感じでは問題なさそうだったのですが、念のためにオイルフィルターと共にエンジンオイルを交換しました。

エンジンオイルレベルは定期的に確認するのがお勧めです。特にターボ車は減りやすいので注意が必要です。昔ながらのシンプルな4気筒エンジンはちょっとオイル量が減っても動作に問題がないのですが、0.9Twinairでは吸気バルブをエンジンオイルの油圧を用いて動作させているので、エンジンオイルレベルが規定値範囲から下がると吸気バルブが動作不良になり圧縮が出来ずに、エンジンストールや始動不可等の症状が出ます。エンジンオイルレベルが下がってるのがわかった場合は、エンジンオイルを規定値範囲まで継ぎ足しで追加して下さいね。0.9Twinairの場合は、規定値上限まで入れておくのがいいと思います。うちの0.9Twinairもたまに始動困難な時とかあったのですが、その時は原因がわからずとにかくクランキングを続けると始動するので原因追及せずにほったらかしにしてました。ところが昨年冬の初めに寒くなったころでしょうか、朝に出かけるときにカーブを抜けてアクセルを踏むと失火する感じで、燃料ポンプかなーって思って交換したのですが、その数日後にラウンドアバウトでエンジンストールでなかなか始動せずという状況に陥りました。忙しくて定期点検を怠っていたのですが、エンジンオイルレベルを確認すると規定値下限に届いておらず、色々と情報集めをしたところ、0.9Twinairでエンジンオイルレベル低下による吸気バルブの動作不良による現象とわかり、とにかくエンジンオイルを継ぎ足して事なきを得ました。その後でエンジンフラッシングしてオイル交換したところ、今のところ全然問題なくエンジンは安定動作してます。経験上、0.9Twinairでエンジン始動しない場合、とにかくアクセルを全開にしてクランキングを延々続けると掛かりました。一度掛かるとほぼ問題がないのですが、とにかくオイルレベルの確認をお勧めします!

さて話戻りまして、エンジンオイル交換を進める場合、まずはメーカー指定のエンジンオイルグレードのものを購入する必要があります。同じエンジンでも車種や年式で異なる場合がありますので、必ずユーザーハンドブックに記載されている推奨グレードを確認しましょう。次にどれくらいの量を用意するかということなんですが、例えばデルタ場合、必要量を今はあんまり覚えてないのですが、たしか4Lあれば十分足りた記憶があります。オイルフィルター交換時には4L以上必要だったような気がします。Fiat500、パンダやNew Ypsilonの場合、0.9Twinairや1.4はエンジンオイルのみの交換なら2Lちょい、エンジンフィルターも併せて交換する場合は2.5Lちょいという感じだったかと思います。1.2の場合は同程度か少し少ないくらいかと思います。5Lのエンジンオイルを買えば、2回分を交換できるのではないでしょうか。

エンジンオイルフィルターも交換する場合は適合するものを用意しましょう。昔ながらの4気筒エンジンの場合、例えばデルタとかY、Fiat500やパンダの1.2や1.4は筒状の金属筒型で片側にネジ穴があるような形です。古いタイプのエンジンオイルフィルターは外径とネジ径が合っていれば取付け可能で、高さは純正とほぼ同じか少し大きいものを選ぶのがいいかと思います。下図はデルタで青いのがオイルフィルターです。

下図はFiat500 1.4で真ん中の黒いのがオイルフィルターです。なお、画像上側が車体の前側です。

Twinairのオイルフィルターはフィルター部のみが交換できるようになっていて、より環境にやさしい部品になっています。オイルフィルターの蓋のОリングは問題なく再利用できますが、大体フィルターに付属しているのでついでに交換する方がいいです。

エンジンオイルフィルターの交換サイクルですが、昔に良く聞いたのはエンジンオイル2回でオイルフィルター1回交換という話です。ただ、エンジンオイルの交換が年1回とかになる場合はオイルフィルターを毎回交換してもいいような気がします。

エンジンオイル交換の作業はオイルパンのドレーンプラグへのアクセスを考えると、やはり車体をリフトアップする必要があります。エンジンオイル交換はタイヤを外す必要がないので、一番簡単な方法は整備のための車体リフトアップの方法で紹介したカーランプを使う方法です。

ジャッキアップする場合は必ずアクスルスタンドを使って安全を確保して作業を進めましょう。車体をリフトアップした後に、エンジン下のアンダーカバーがある場合はまずはそれを外しましょう。Fiat500やNew Ypsilonで1.4や0.9Twinairはアンダーカバーが6本の10㎜のM6ボルトで固定されています。

アンダーカバーを外すと、エンジン下部のオイルパンが見えます。エンジンオイルのドレーンプラグは必ずオイルパンにありますので工具のサイズを確認しましょう。例えばデルタでは10㎜の六角レンチが必要です。Fiat500やYpsilon、New Ypsilonは17㎜のソケットレンチが必要です。下図で六角ボルトに見えるのがFiat500 1.4のドレーンプラグです。

まずはドレーンプラグを緩める必要があるのですが、場合によってはかなり固くしまっています。長めのラチェットかソケットハンドルを用意して、工具先端がドレーンプラグから外れないよう押さえながら、緩める方向にしっかり力を入れると必ず緩みます。緩まない場合は、とにかく長めの工具を用意して再チャレンジして下さい。ドレーンプラグを緩めることが出来たら、エンジンオイルの排出用にオイルドレーンパンをドレーンプラグの下側において準備しましょう。次にエンジン上側のオイルフィラーキャップを外しておきましょう。あとは、手でエンジンドレーンプラグを緩めて、最後は少し押しながらネジが完全に外れたところで、ドレーンプラグを持ちながらパッと手を退けるとエンジンオイルが勢いよく排出され始めます。排出されていくエンジンオイルをこぼさないよう、オイルドレーンパンの位置を調整しましょう。オイルフィルター交換時にもオイルが漏れだすので、オイルドレーンパンの位置をうまく調整して、オイルが床にこぼれないよう注意して下さいね。

あとは適当に待って、排出オイルがぽたぽたという感じになればドレーンプラグを締めましょう。たまにドレーンプラグをオイルドレーンパンに落としてしまう場合もありますが、手袋をはめてオイルドレーンパンを漁ってみるとか、マグネット式のピックアップ工具でオイルドレーンパンを探すと必ず見つかりますので安心して下さい。ドレーンプラグは新しいものを用意するのが良いのですが、何回でも再利用可能です。デルタの場合は、配管用シールテープを軽く巻くだけで大丈夫です。ただ、シールテープを使うとオイルパン側のネジ部に残りくずが溜まってしまうので、必ずオイルパン側のネジ部を綺麗に掃除してから、ドレーンプラグを締め込むようにしてくださいね。Fiat500やNew Ypsilonやパンダの場合、銅ワッシャーがシール材として使われているのですけども、裏返しで使えば全然大丈夫です。これらの車種のドレーンプラグは17㎜の六角ボルトになっているのですけども、工具の掛かりが浅いので頭の部分を少し舐めてしまうかも知れません。その時はドレーンプラグの交換をお勧めします。舐めないために、12角ではなくて6角のソケットを使って、しっかり工具先端部を押さえて緩め作業を行うのがよいと思います。

エンジンドレーンプラグを締める時には、締めすぎないよう注意しましょう。緩めるときは長めの工具を使うのがいいのですが、締めるときは標準長さの工具で手で思いっきり締めたら全然大丈夫です。デルタの場合はオイルパンも鉄なので少々締めても大丈夫ですが、Fiat500やNew Ypsilonやパンダの場合はオイルパンがアルミ製なのであまり締めるとオイルパン側ネジが痛んでしまい、後のリカバリーが面倒になりますので注意しましょう。

エンジンオイルフィルターを交換する場合、オイルフィルターの形式で作業が異なります。古いタイプの金属製円筒形のオイルフィルターの場合は、オイルフィルターレンチを使って緩める必要があります。カップ式、チェーン式、ベルト式等、色々とオイルフィルターレンチがあるのですけども、一番大切なのはそのレンチでオイルフィルターにアクセスできるか、というところです。デルタの場合、簡単にアクセス出来るのでどの形式を使っても大丈夫かと思います。Fiat 500 1.4の場合、オイルフィルター外周とエンジン部の隙間がほどんとなく、カップ式やチェーン式は使えないです。ベルト式のものなら大丈夫かと思います。今回は下記の画像のようなスチールストラップ式のものを使いました。

取り外したら、新しいオイルフィルターを取り付けるのですけども、よく言われていることとして、ネジ部側のゴムパッキンにエンジンオイルを塗って滑るようにするのと、オイルフィルターの締め込みは工具を使わず手で思いっきり締めたら大丈夫です。

0.9Twinairのような新しい形式のオイルフィルターの場合、オイルフィルタ部がエンジン後方上側についてるので、エアクリーナー部を取り外して作業する必要があります。黒いプラスティックのお椀型キャップの先端に24㎜の六角ヘッドが付いているので、それを工具で緩めます。完全に外すとそのキャップにオイルフィルターがはめ込まれているので、オイルフィルターをキャップから引き抜きます。あとは新しいオイルフィルターをキャップにはめ込み、キャップのネジ部上部の溝についてるOリングを交換してもとの場所に取り付けます。この時、ネジが大きいからと言って力で締め込まないようにしてください。キャップ表面に25Nmで締め込む用指示がありますが、締め込んでいって回らなくなったら止める、そんな感じで全然大丈夫です。

ここまで来たら、あとは新しいオイルをエンジンオイル注ぎ口から入れるだけなのですが、必ずドレーンプラグとオイルフィルターがしっかり締まってるかを再度確認しましょう。下図は黄色のオイルフィラーキャップを取り外した図で、まるいところにエンジンオイルを注ぎます。青いつまみのものがエンジンオイルゲージです。

あとは、注ぎ口に漏斗をおいて、大体の量を見越して新しいエンジンオイルを注ぎ入れます。

1.2、1.4、0.9Twinairはまず2L程度入れれば十分かと思います。デルタは4Lくらい入れても大丈夫だったような。そこそこ入れたあとは、オイルゲージでエンジンオイルレベルを確認します。0.9Twinairはエンジンフィラーキャップにオイルレベルゲージが付いてるので、ちゃんと一度キャップを締めてそれから外して、エンジンオイルレベルを確認しましょう。オイルレベルゲージの範囲ならばどの程度でも大丈夫ですが、やはり真ん中以上がいいと思います。特にTwinairなどターボ車はエンジンオイルが減るので多めがいいかと思います。

エンジンオイルを入れ終えたら、フィラーキャップを締めて、エンジンを掛けてみましょう。Twinairの場合はエアクリーナーを元に戻してからエンジン掛けて下さいね。エンジンを掛けた状態で、下回りにエンジンオイル漏れが出てないかを確認しましょう。漏れがある場合はドレーンプラグ、あるいはオイルフィルターの増し締めが必要です。エンジンオイル漏れがなければ、アンダーガードを取り付けて、車を下ろして作業完了です!

そうそう、オイルドレーンパンに排出された古いエンジンオイルは絶対に下水等に流しちゃダメです。ガソリンスタンド等で引き取ってくれる所もありますし、オイル廃棄用の箱が売ってますので、それに注ぎ込んで可燃ごみとして捨てましょう。あるいはキッチンペーパーや赤ちゃん用紙おむつ等に吸わせて可燃ごみとして捨てるのもありです。新聞紙はあんまりオイルを吸ってくれない感じがしますが、細かく刻めば使えるかもです。

たぶん一番頻度が高い整備作業がエンジンオイル交換かと思います。誰でも必ずできると思うので、一度はチャレンジして頂けるといいのではと思ってます。ただ、カーランプや工具を準備する必要があります。カーランプは安全を確保しますし、適切な工具は特に作業性を高めて失敗の可能性を下げます。一度ですべてやろうとすると大変なので、まずはカーランプで車を上げて下を見てみる、オイルドレーンプラグを試しに緩めてみるなど(また少し締めれば大丈夫です。)、1ステップごとに試してみてから、時間に余裕があるときに全作業を決行するのがいいと思います。時間がなくて焦ると失敗の元ですよ。

エンジンオイル交換後の試運転はエンジンが静かになって軽くなる感じで楽しいです。作業の達成感もあればうれしさ倍増ですよね。

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