Fiat 500 テールゲートのロック不安定 その2
Fiat500 1.4 Sport 2008のテールゲートのロックが動作不安定なので、テールゲートと車体間のハーネスを調べるためにゴム蛇腹を開けてみると、一部に断線が見つかった前回です。断線してるハーネス線のみを補修する方法もありますが、元々のハーネスは中の銅線も被膜も固く、他が断線していくのは時間の問題って感じだったので、L.SPARESでも販売している補修用のハーネスキットを使ってみようと思い立ちました!
作業の前段階として、配線用工具が必須です!ニッパー、ワイヤーストリッパー(慣れていればニッパーで代用可)、あと倍力式の圧着工具です。圧着の失敗してもいいように、予備の絶縁被覆付圧着スリーブがあれば万全です。工具と心の準備ができたのちに、その1に書いたように車体側一部とテールゲートの内装を外して、ハーネスが引っ張り出せるように準備します。そのあと、バッテリーのマイナス端子を外してから、元々のハーネスを切って皮むきして、用意したハーネスキットへ圧着していく、という工程になります。配線作業に慣れてれば1日で十分終わるかと思いますが、途中で中断も問題ないかと思います。
準備が整ったので、さあ作業を開始するか!って意気込んだものの、元々のハーネスを切るのってなかなか勇気がいりますよね。基本的にすべてのハーネス線は色分けされているのと太さでほぼ分別できるのですけど、黒の細い線2本は見分けを付けるのが難しいと思います。それ以外は全部切ってしまって大丈夫です。ただ、黒はすべてグランドに繋がってるので、細い黒をどちらへ繋いでも問題なく普通に動作します。ハーネスの曲がり疲労はその1の画像にあるように、テールゲート側が一番痛みが大きい感じです。痛んでいるところをうまく数cm取り除いて、それからキットで接続するのがいいと思います。私の場合は4cmほど切りましたが、テールゲート側を切り詰めると配線作業が大変になるのでやりにくいかもです。
資料と現車ハーネス状況から下記のようなハーネスがゴム蛇腹内を通っています。整備書も確認してみたのですが、ちょっと一部違うようでした。とにかく作業に大切な確認事項として、太さによる本数の違いが重要で、ハーネスリペアキットはハーネス太さによって使う圧着端子が異なります。各太さの線の合計は大まかにいうと、太いハーネスが2本、中太ハーネスが4本、細ハーネスが8本です。
1.リアウインドウヒーター(2本)
・太い茶白
・太い黒(3.3mm)
2.テールゲートロック(4本)
・中太の紫
・中太の黒(2.1mm)
・細い白黄
・細い白灰
3.リアワイパー(3本)
・中太の白緑
・中太の黒(1.8mm)
・細い緑茶
4.ナンバープレートライト(3本)
・細い黄緑
・細い白オレンジ
・細い黒(1.4mm)
5.テールゲートブレーキランプ(2本)
・細い緑白
・細い黒(1.4mm)
※色が2色書いてるもの、例えば「茶白」は茶色に白色のストライプが入ってる線という意味です。あと、黒線の太さについて実寸したものを記載しておきました。
ハーネスリペアキットの線色は大体似た色が揃っていますが、完全に上記のオリジナル色と一緒ではないので、適当に似た色に振り分けて使います。ただ、黒はグランドという共通理解があるので、黒は黒でつなぐ方が、誰か他の人が後に確認する場合に問題が少ないかと思います。あと、ハーネスリペアキットの細い線は合計9本ありまして、予備としてあるのかなって思いました。もしかしたら、車両によっては9本が必要なのかもです。
この作業で一番大変なのは、圧着端子をかしめる所なんですが、ちゃんとした圧着工具を用意して焦らずゆっくり進めれば、確実に1本ずつ接続できるはずです。当初私はワイヤーストリッパーの簡易カシメ部分を使おうとして全然うまくできず、リペアキットの圧着端子が使えなくなって交換する羽目になったので、同じ目に合わないようにして下さいね。

全部接続できたら、最後はウォッシャー用のパイプを切断してそれをキット用のものに繋げます。ちょととコツがいる感じで、パイプを引っ張って蛇腹部分を広げながら、キット側の白いパイプを押し込むとうまく行くかと思います。

あとはバッテリーのマイナス端子を接続して、上記の5つのテールゲート機能が正常に動くかどうかを確認するのが絶対にお勧めです。問題なく動作すれば、車体とテールゲート側へ余剰長さのハーネスを押し込み、ゴム蛇腹両端をうまくはめ込みます。あとはテールゲートと車体側内装を戻して完成です!!

実際にやってみると最初はなかなか面倒で、初日は途中で失敗もあって中断、やっぱりちゃんとした圧着工具買わなきゃって痛感しました。ハーネスキットの細い黒の圧着端子を痛めてしまって、使う必要がなく残っていた細い灰色の線を代わりに使いました。圧着工具が来てからは、ぼちぼちと進めてうまく作業を終えることができました!後にOBD診断したときに、リアワイパーとナンバープレートランプのエラーが記録されてましたけども、テールゲートロックはエラーとして記録されてなかったです。
無事にテールゲートロックが復活!すばらしい。やったら出来るもんですねぇ、うれしかったです。
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